筋膜リリースとは、癒着が生じた軟部組織(筋膜など)をリリースする施術です。
このテクニックは身体各部の異なる組織・形状・弯曲に沿うようにメディセルを用います。
筋膜や筋肉、腱、靭帯といった軟部組織の治療のために開発された治療器です。我々のカラダは筋肉だけでなく、骨、腱、靭帯、内臓器官、血管、神経などのあらゆる構成要素も「膜」で包まれてています。「膜」は上記の構成要素をそれぞれの適正な場所に位置するように支えている組織です。「膜」の主成分はコラーゲン繊維と弾性繊維が合わさったものでできており、伸縮性に富んでいます。
「筋膜」を例にすると、姿勢の乱れなどからくる緊張や血行不良、もしくは筋肉の使いすぎによるストレスなどによって短くなったり硬くなったり、癒着を起こしたりします。筋膜の癒着が起こると、その部位に可動域の制限が生じ、多くの場合、痛み・筋力低下・機能制限をもたらします。さらに筋膜はあたかもクモの巣のような構造で体中に張り巡らされているため、癒着・変形した筋膜はその部位だけにとどまらず身体全体の構造にも影響を与えることがあります。たとえば筋膜の癒着が腰部に起こった場合、それによって首の動きが制限され、二次的に首に障害を起こすこともあるというわけです。
手の触診のみで筋膜の癒着を探し、その治療を行うことは限界があります。専用器具を利用することによって、より正確に癒着部位を検出し、効率的に治療することができます。癒着した膜構造を「はがす」ための治療ですので、治療中にはある程度の痛みを伴う場合が多いのですが、多くのクライアントさんが治療後の身体の軽さに驚かれています。
海外ではその有効性は広く認められており、カイロプラクターだけにとどまらず、アスレチックトレーナーや理学療法士、作業療法士の世界でも広く使われています。現在ではMLB、NBA、NHLといったプロスポーツや大学スポーツの現場においても利用されています。筋膜リリースとは、癒着が生じた軟部組織(筋膜など)をリリースする施術です。